2017年03月18日

電気がなかったら暮らせませんよっ!

電気がなかったら暮らせませんよっ!

1982年1月、北海道新聞にこんな一文が寄せられた。「都会は無駄で溢れ、その無駄で食う人々の数が増え、全ては金で買え、人は己のなすべき事まで他人に金を払い、そして依頼する。他愛ない知識と情報が横溢し、それらを最も多く知る人間が偉い人間だと評価され、人みなそこへ憧れ向かい、その裏で人類が営々と貯えてきた生きるための知恵、創る能力は知らず知らず退化している。それが果たして文明なのだろうか」

それは、脚本家の倉本聰氏の言葉だった。東京で暮らしていた黒板五郎(田中邦衛)が、妻(いしだあゆみ)と別れ、純(吉岡秀隆)と蛍(中嶋朋子)を連れて、故郷の北海道に移住する。住もうとする家は廃屋同然。水道も電気もガスもない。純が五郎に「電気がなかったら暮らせませんよっ!」「夜になったらどうするの!」と詰め寄った。五郎は答えた。「夜になったら眠るんです…」

「北の国から」の始まりだ。

最近、「北の国から」の再放送を観た。人。モノ。金。便利になった。コンビニエンスストアとネット通販は、人の暮らしかたを変えた。変えたが、コンビニエンスストアの食品廃棄率は、40%。売れ残った食品は、自前の工場で堆肥にされ、それを使って野菜や肉を作り、それがまたお弁当の中身に変わる。リサイクルシステムは万全だ。が、40%... これが本当の消費だ。佐川急便がネット通販のアマゾンから撤退したのは、数年前のこと。今度は宅急便のヤマトが悲鳴をあげた。ヤマト運輸労働組合は宅配便の総量を抑制してほしいと訴えた。果たして、今日注文した商品が、明日必ず届かなければいけない人がどれくらいいるのか? 

雑誌のインタビューで、ジャパネットたかた創業者の高田明氏が言っていた。「ネット通販市場が急速に拡大すれば、小さな商圏ごとにコンビニの半分が「倉庫」に姿を変え、そこから商品を即座に消費者の自宅に届けるようになる。これも高齢化に関連して、自宅にいながらより簡単に商品を買いたいという欲求が強まれば、今のコンビニの半分くらいは、その役割を変えるのではないかなということです」

国の良し悪しは、GDP、貿易収支、個人消費、インフレ率… すべて経済で決まる。政治家も景気を良くしてくれる人が選ばれる。最近、待ち合いコーナーの液晶画面にも戸籍謄本を入れる封筒にも、広告が増えた。お役所も商売の時代だ。時間は人を変える。

「北の国から 98時代」では、蛍が結婚する。披露宴の席で事故で亡くなった草太(岩城滉一)のスピーチの練習用(録音)テープが静かに流れた。そこには、人の目を気にしない、ひたむきに家族を愛する五郎がいた…


追伸

黒板五郎(北の国より)曰く、

これは、おいらの、血の出るような金だ。だけども、おまえにやったもんだ。返して欲しいのはやまやまだ。今にも手が出て、ひったくりそうだ。でも、おまえにやっちまった金だ。やった以上、見栄っちゅうもんがある!」

死ぬことも、恋することも、人間が誕生したときからそこにあったもの。けれど、お金だけが、人が自ら作り出したものです。人の「信用」を形に変えたものがお金。人がそれを発明し、それを信用して、使っている。だとしたら、良くも悪くもお金は人そのもの。だから、人は、人を信じるしかない。このお金だらけの世の中で… 1000円というお金でカットができます。えり足がキレイになります。それはあなたの明日を変えることになるかもしれません。


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Posted by 小林史人 at 10:00│Comments(0)人生いろいろ
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