2014年06月27日

作家 渡辺淳一氏のことば

作家 渡辺淳一氏のことば

「文学のためとか、よりよき小説のため、などというもったいぶった理由なぞいらない。それより、いい小説を書いて、銀座のいい女をゲットしたい。そんな俗な理由が、まず私をふるい立たせ、私の能力をかきたてた。一通の手紙には、十本の電話に勝る優しさがある。男の幸せは、秘密の多さで決まる。男は頭で嘘をつき、女は体で嘘をつく。男なら、最後まで女性を追いかけるべきである。女性を追うから、男なのだろう。女のほうが男よりも、もともと性格はきつい。だから神は女の外見を優しく作った。男は性格が優しいので、その逆にした。だが年を取って社会的な抑制などが抜けてくると、女は本性を発揮して、いよいよ強くなる。男はしだいに女の腐ったように、ふにゃふにゃになる。よく、老夫婦がしみじみと縁側でひなたぼっこしながら、「ほんとにおまえと一緒でよかった」といっている姿を、素晴らしいなんていう人がいるけど、ぽくはいやだね。それはお互いにモテなくなって、気がついたら、老いた自分と老妻しかいなかった、というだけのことでしょう。鈍感力は圧倒的に女性のほうがあるようです。妊娠、出産、育児、どれも鈍感力がないとできません。おおらかな母親に愛情豊かに育てられた子供には鈍感力が身に付きます。何でもある程度の実績ができると、嫉妬や中傷をされることが多くなりますが、これはうれしいことだと考え直して感謝した方がいい。それなりにすごいところがあるから、嫉妬されるわけで、嫉妬する人の方が疲れるし、つらいのです。」



Posted by 小林史人 at 00:00│Comments(0)
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