2014年08月05日
市役所に「埋葬課」ができる!?

こんなデータが。2040年ごろには年に20万人が「孤立死」するようになるのだとか。今、孤立死は推定3万人。全体の死亡数(125万人)の割合からいけば、100人に3人。それが、5人亡くなれば1人近くは引き取り手がないとなって、行政に出番が回ってくる。この人を最近見掛けなくなったという話を聞いて市役所の人が亡くなっていないか訪ね歩く。そんな時代が・・・ で、この話、冗談で済まされないところがあります。今、平均寿命を迎える世代の未婚率はざっと3%。50歳時点での生涯未婚率は15%だから、この理由だけでも孤立死はざっと5倍になる計算。
じつはこの問題、シングル化ということが根底にあります。つまり、結婚しない人と離婚する人とが両方増えている。今の若い層は結婚している人が5割なので、逆に言えば2人に1人は結婚しないか、離婚しシングルの人。もはやシングルは少数派ではないのです。今の高齢者は離婚率1割といっても、再婚率の水準はまだ高い。さらに兄弟姉妹も多い。70歳では兄弟姉妹の数は自分以外に平均3人。それは甥や姪がいるということ。そして彼らが手術のサインをしてくれる、骨を引き取りにも来てきれる、そういう意味での親しい家族がまだいる。しかしそれでも孤立死が増えているのが現実。しかも年を経て、その彼らも持ち上がって中年化している。ボリュームゾーンは30代から40代になり出している。そして、同居している彼らの親が亡くなった時。今度は彼らがそのまま孤立状態に・・・
Posted by 小林史人 at 18:00│Comments(0)