2014年12月31日
男は働かなきゃだめだよ・・・

年の終わりに男と女の話を。いつも手押し車でご来店になるそのおばあさんは御年79歳。(で、私が言うのも何なんですが・・・)私が今まで見たおばあさんの中で、間違いなく艶っぽい、色気があります。その日は男性のお客様が2人。そこへこのおばあさんがご来店に。それぞれに初対面。でもおばあさんは、私を「おにいさん」、60代の男性のお客様を「だんな」、80代の男性のお客様を「あんた」と呼び分けて会話を仕切ります。仕切りますが、嫌味がない。男性を上手に持ち上げるんです。だからついついこちらも余計なことまで喋ってしまう。で、今でも印象に残っているおばあさんの言葉があります。それが↓↓↓
「男は働かなきゃだめだよ・・・」
かつてこの国にも戦争の時代がありました。戦争は悪いことです。悪いことですが、皮肉にもそれで男が男でいられました。やせ我慢の代償として誇りや名誉や地位を得ることができました。そして戦争が終わり、次に男はそれを仕事に求めます。家族も顧みず、ただがむしゃらに。男は働くことで男でいられる。たぶん、おばあさんはそんな男たちの背中を見て来たんだと思います。
そう言えば小説家の恩田陸さんもこんなことを言っていました。「女は存在だけでも幸せになる。男というのはただそこにいたってしょうがない。男は、いつも他に何者かにならなきゃいけない。将棋を指したり、役者だとか、カメラは一流だとか、何かやることで存在価値があるようなものだ」と。
命をかけられるもの。それが男が男でありつづけられる唯一の方法です。人は人間であるまえに生きものなんだという証拠ではないでしょうか。男、オス、おしべ・・・ 命を落とすリスクがあるからこそ男は自分の遺伝子を必死で残そうとする。そのために自身を鼓舞する。
が、そのための仕事も今や男のものだけではなくなろうとしています・・・ 平和はとても良いことです。でも、この先男がどうなってしまうのか、ちょっと心配です。来年はもっとちゃんと働きます!
PS: カット専門店サクラより。
今年も1年大変お世話になりました。ありがとうございました。寒さ厳しき折、お体にお気をつけて良き年をお迎えください。
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Posted by 小林史人 at 00:00│Comments(0)
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