2015年01月19日
信号機の数より多いものって?

今日、ご来店になった初老の男性のお客様がポツリ。
「それにしても、この街道には床屋さんや美容室がたくさんあるよね。こんなにあったらやっていくの大変でしょう・・・」
私は、大きくうなづきながら「はい、とっても大変です!」と元気よく苦笑い。きっと、あなたも同じことを思われていると思います。確かに、多い。否定はしません。で、どのくらい多いかというと、たとえば、全国のコンビニの数は約50000。それに対して美容室は176000、理容室は112000、合計で約290000。コンビニの約6倍あります。ちなみに全国の信号機の数は200000弱。これよりもまだ十分に多い。しかもこの理美容室の数は、総務省・厚生労働省・経済産業省でデータの取り方が違っており、↑の店舗数はいちばん少ない経済産業省のもの。我ながら、あらためて感心です。これでよく食べていけてるな・・・と。 どうみてもオーバーストアです。
くわえて、この質問もお客様からよくいただきます。
「どうして、1000円カットをやろうと思ったの?」
この質問には、いつもこうお答えしています。「これしかなかったからです」と。サクラはお陰様で、来月で6年目に入ります。ここまでサクラがこられたのはお客様のご愛顧とこの業態にあると思っています。もし、私がマーケティングをかじっていなければ、私は自分の好きなようなメニューで好きなようなお店を作っていたと思います。でも、サクラに関してはそうはしなかった。それは、以前それで失敗した経験があったからです。
ある有名なマーケティングの先生はこう言っています。
「オファーを受け取る側の人たちについて、できる限り情報を集めてから、オファーを作ること。実際、極端な例を挙げれば、最初にリストを研究してから、新製品やオファーを作る通販会社もあるのです。彼らはまず、リストをいくつか選んで、そのデモグラフィックス(人口統計)を徹底的に調べ上げます。その上で、最適のリストを選んでから、最後に、そのリストにぴったりの製品やオファーを作り始めるのです」
自分の好きなことが好きなやり方でできるのは、シェアが1位、NO1のところだけです。それ以外は差別化を考えなければいけません。いわゆる弱者の戦略です。だから、最初は立地から入りました。自分の目と足で探し確認をしました。そして何か所かあった候補の中から羽鳥という地域を選択しました。私にとって羽鳥はとても魅力的な町です。次に、ここで商売をするにはどうしたらいいのか? つまりお客様のことを考えたのです。そこで出てきた答えが、今のサクラです。キーワードは戦わないこと。長く続けられること。この2つでした。
早い!安い!うまい!
「オレなんか2週間に1度は行くかなあ。なんてたって、早い!安い!うまい!3拍子揃ってるからね。牛丼屋じゃないよ、頭の話だよ。丸坊主だからちょっとのびると気になって気になって。ほら、1000円でカットしてくれるところだよ、何て言ったけ、あの店。あっ、そうそうサクラだよ」
カット専門店サクラのくわしい情報はこちらから・・・
Posted by 小林史人 at 16:00│Comments(0)
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