2024年05月01日

「はずれ」を引いた人へ

「はずれ」を引いた人へ

行動遺伝学では、すでに運動や知能など能力の遺伝が証明されている。が、自分がどの家庭に生まれるかは運まかせ。その後に機会の平等は与えられても様々な場面にこの遺伝が影を落とす。結果、知能格差が生まれ、やがてそれは経済格差へと姿を変えていく。2017年。南アフリカの哲学者・デイヴィッド・ベネターが書いた、「生まれてこないほうが良かった」は、日本でも翻訳され、大きな注目を浴びた。「ワンピースのエース」や「進撃の巨人のジーク」にもこの反出生主義の思想が描かれている。ありのままで、今の自分がいちばん、置かれた場所で… それらは欺瞞でしかない。人生は、明らかに不公平だ。ロシアンルーレットにも似た親ガチャ。そこには、「当たり」と「はずれ」が存在する。「はずれ」を引いた人に、まだ、できることは残されているのだろうか。「好きなこと」は、遺伝の可能性が高い。だとしたら、その能力は潜在的に備わっているはずだ。たとえば、料理。卵を使ってお客様に喜んでもらうためには2つの方法がある。1つは、三ツ星レストランのシェフになって究極のオムレツを作る。そしてもう1つは、大衆食堂を開いて、家庭でも簡単にできる創作卵料理「卵寒天」を作る。努力で8割の素人を圧倒し、残りの2割の強者との戦いを避け、自分の能力が優位性を持つニッチな市場を見つけることだ。「はずれ」を引いた人は、間違っても、大谷翔平や藤井翔太を目指してはいけない。

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Posted by 小林史人 at 00:01│Comments(0)人生いろいろ
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