2014年06月05日
変わる人、変わらない人

東日本大震災であらためて思うこと。それは、おこる出来事に誰もが納得するような意味は存在しないんだと。年齢も性別も関係なく。がんばっていた人も、まじめだった人も、やさしかった人も・・・ 3年という時間が流れ、幸か不幸か、ひとつの出来事は、結果として人を変えるきっかけにもなりました。自ら動く人。ひたすら支援を待つ人。自ら命を落とす人。たしかに、その後に置かれた環境や条件は個々に違うでしょう。が、もしも置かれた環境や条件が同じだったとしたら? 同じ行動を被災者全員が取ったでしょうか? 「人は慣れる生きものだ」と言ったのは、心理学者であり精神科医のヴィクトール・E・フランクル氏です。時として、人は変わることで生まれる不安より、変わらないことでつきまとう不満を選択するものです。それはこのままの私でいることのほうが、楽であり、安心だからではないでしょうか。
Posted by 小林史人 at
10:00
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