2014年08月27日
こんなところでも・・・

毎日新聞(平成26年 6月28日より)昆虫のオオツノコクヌストモドキ(体長約5mm)のメスは、戦いに強いオスより求愛上手なオスを好むと、岡田賢祐(けんすけ)・岡山大助教(進化生態学)らのチームが英王立協会紀要電子版に発表しました。これはメスが強いオスを好むという定説を覆す発見として注目されています。オオツノコクヌストモドキは穀物を食べる害虫で、国内では本州と九州に分布。観察のしやすさなどから実験でよく利用されているそうです。チームは1000匹以上の行動様式を詳細に観察し、孫の代以降にどんな特徴が受け継がれているかを調査。その結果、戦いに有利な大きなあごを持つオスよりも、足でメスの体をたたく回数が多いといった求愛行動が上手な方をメスが選ぶ傾向があることが分かったそうです。オスのあごを大きくする遺伝子は、メスでは産卵数を減らす働きがあり、次世代以降では繁殖の上で不利になるためとみられています。岡田助教は「従来、メスが強いオスを選ぶのは、餌場を確保し、強い息子を産んで自分の遺伝子を残すためと考えられてきた。が、強いオスより、求愛上手な相手を選んで自分の遺伝子を残そうとしているのではないか。理にかなった行動で興味深い」と。いきものは自分の遺伝子を残すために生まれ、そして生きます。はたして人間は如何に・・・
Posted by 小林史人 at
08:00
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