2014年09月27日

個性は真似からしか生まれない


個性とは・・・page8

もがく・・・ もし社会の中でそれが意図的にできるとしたら、それは「真似する」ことです。師匠と弟子のように。弟子はまず徹底的に師匠の真似をさせられます。とにかく同じようにやれと。その環境の中で必死に生き延びようともがきます。もがきますが。それでも師匠と同じにはならない。どこかがどうしても違ってくる。その違いこそが、師匠の個性であり、弟子の個性。つまり、個性は真似からしか生まれない。生まれないのですが、ここである問題が。そう、今は真似する人・真似したい人がいない・・・ どの業界にも職人と呼ばれる人がいなくなってしまった。じつはこの問題。本当は若者でなく、世間(大人)のほうに原因があるのでは?

最後に。養老孟司氏曰く、「自分がどこまでできるか、できないかについて迷いが生じるのは当然である。運に左右されるところもあるし、賭けになってしまう部分もある。何かにぶつかり、迷い、挑戦し、失敗し、という事を繰り返す事になる。しかし、そうやって自分で育ててきた感覚のことを自信という」
  

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2014年09月24日

エベレストを目指す生きものたち


個性とは・・・page7

では、社会の中でより個性を輝かせるためにはどうしたらいいのでしょう? 竹内氏はこうも言っています。「生きものはその環境の中で必死に生き延びようともがきます。もがいたときに、その潜在能力が発揮される。高度8000mの環境に立ち入っていく生きものってアネハヅルとインドガンと人間だけなんです。自ら踏み込んで、低酸素という厳しい環境に適応するために潜在能力を発揮した」と。

つまり、潜在能力=個性?
  

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2014年09月20日

あのカフカもビックリ!


個性とは・・・page6

これについて登山家の竹内洋岳氏が興味深い話をしています。(竹内氏は地球上に14座あるという標高8000m以上の山、そのすべての頂を極めた日本人初のクライマーです)「知り合いの生物学者から聞いた話を引用しながらお話しますが、生きもの進化について、キリンが高いところのものを食べようと首を伸ばしていたら、生まれてきた子どものキリンの首が少し長くなって、さらに子どものキリンはまた少し長くなって・・・ というのは嘘。進化はトライ&エラーの繰り返しによって起こるものです。キリンであれば、少し首が長い突然変異がなぜか生まれて、そのキリンが環境に適応して生き延びて子どもを増やすことでキリンという種全体の首が長くなる。トライ&エラーが繰り返された中で環境に合ったものが生き延びたと。生きものは、種全体でトライ&エラーを繰り返しているんですね。そこで、突然変異ということを考えてみると、人間ほど個体差がある動物はいない。人間の一人一人が突然変異だと考えると非常にわかりやすいのではないか」と。

つまり、突然変異=個性?
  

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2014年09月17日

個性とは探すものでなく、すでに持っているもの


個性とは・・・page5

山登りのように、頂上に立ってしまえばみな同じですが、どのルートを使って登っていくかは人それぞれ。で、最近やたらとこの個性を大事にと言われます。誰が言っているのかよくは知りませんが・・・ 子育てで、学校で、就職活動で、職場で。何でも個性に結び付けようとする。個性ってホントにそんなに大事なものなのでしょうか。いずれにしても、戦後、日本人は自分を重要視する傾向が強くなったと言われます。解剖学者であり東京大学名誉教授の養老孟司氏は言います。「特徴や長所があるのはいいことである。しかし、そのような個性は、別に「発揮せよ」と言われなくても自然と身についているものである。周囲がお膳立てをして発揮させたり、伸ばしたりする類いのものではない。むしろ周囲が押さえつけにかかっても、それでもその人に残っているものこそが個性なのである。個性は放っておいても誰にでもある。だから、この世の中で生きていく上で大切なのは、人といかに違うかではなくて、人と同じところを探すことである。世間に押しつぶされそうになってもつぶれないものが個性である。結局、誰しも世間と折り合えない部分は出てくる。それで折り合えないところについては、喧嘩すればいい。それで世間が勝つか、自分が勝つかはわからない。でも、それでも残った自分が本当の自分のはずである。本当の自分は、徹底的に争った後にも残る。むしろ、そういう過程を経ないと見えて来ないという面がある」と。つまり、個性とは探すものでなく、すでに持っているものだと。
  

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2014年09月13日

うまくいく方法は人の数だけある


個性とは・・・page4

で、信号機の場合は、まだ選択肢が限られているから決めやすい。ところが世の中の大半の問題には正解がない。答えそのものがない。そんな問題ばかり。故に、成功者の生き方・考え方も人それぞれ。たとえば、夏の大型特番として恒例となったフジテレビ系の「27時間テレビ」。今年はSMAPを総合司会に迎え、7月26~27日に放送されました。SMAPとのコラボのしかたで対照的だったのが、タモリさんとさんまさん。タモリさんは、「タモリ×SMAP」というコーナーでお気に入りのおそば屋さんをスタジオに呼び、疲れたメンバーをひたすらねぎらいました。そして、「2分間だけ寝たい」という彼らの願いを聞き入れ、床に川の字に寝かせた上で、自らはそば打ち職人にインタビューして場をつなぎました。最も疲れていた中居さんが熟睡して起きてこなかったときも、無理やり起こしたりはせず、父のように優しかった。一方、「さんま×SMAP」では、炎天下の中、メンバーがペンギンの着ぐるみを着て、コントをやりました。さんまさんは監督で、SMAPのプロモーションビデオを撮るという設定だったのですが、さんまさんは「ここで(体力を)消耗しきったら、夜7時台には回復する」と主張。その様子は昭和の厳格な父親そのもの。ものすごく暑そうな中、メンバーは何度も「SHAKE」にあわせて踊り、氷の滑り台をすべりました。番組終了間際に流されたSMAPへのメッセージ。この2人、愛情にあふれていたという点では共通していましたが、その内容はまたしても対照的なものでした。

(タモリさん)
「40過ぎてアイドルのトップを走り続けている、これも前代未聞なんで、このままずっとどこまでいけるか楽しみにしてますんで、このままいってほしいですね」

(さんまさん)
「くたくたのフリをするなって。俺はやってきた。SMAPという大きな夢の中で生きてるけども、夢は破れてからが人生だということ。彼らに言いたい。今はまだ人生じゃない」

効率よく長く続けるヨーロッパ的なタモリさん。愚直に精神性を重んじる日本的なさんまさん。2人の個性がよく出ていたメッセージでした。
  

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