2014年09月13日

うまくいく方法は人の数だけある


個性とは・・・page4

で、信号機の場合は、まだ選択肢が限られているから決めやすい。ところが世の中の大半の問題には正解がない。答えそのものがない。そんな問題ばかり。故に、成功者の生き方・考え方も人それぞれ。たとえば、夏の大型特番として恒例となったフジテレビ系の「27時間テレビ」。今年はSMAPを総合司会に迎え、7月26~27日に放送されました。SMAPとのコラボのしかたで対照的だったのが、タモリさんとさんまさん。タモリさんは、「タモリ×SMAP」というコーナーでお気に入りのおそば屋さんをスタジオに呼び、疲れたメンバーをひたすらねぎらいました。そして、「2分間だけ寝たい」という彼らの願いを聞き入れ、床に川の字に寝かせた上で、自らはそば打ち職人にインタビューして場をつなぎました。最も疲れていた中居さんが熟睡して起きてこなかったときも、無理やり起こしたりはせず、父のように優しかった。一方、「さんま×SMAP」では、炎天下の中、メンバーがペンギンの着ぐるみを着て、コントをやりました。さんまさんは監督で、SMAPのプロモーションビデオを撮るという設定だったのですが、さんまさんは「ここで(体力を)消耗しきったら、夜7時台には回復する」と主張。その様子は昭和の厳格な父親そのもの。ものすごく暑そうな中、メンバーは何度も「SHAKE」にあわせて踊り、氷の滑り台をすべりました。番組終了間際に流されたSMAPへのメッセージ。この2人、愛情にあふれていたという点では共通していましたが、その内容はまたしても対照的なものでした。

(タモリさん)
「40過ぎてアイドルのトップを走り続けている、これも前代未聞なんで、このままずっとどこまでいけるか楽しみにしてますんで、このままいってほしいですね」

(さんまさん)
「くたくたのフリをするなって。俺はやってきた。SMAPという大きな夢の中で生きてるけども、夢は破れてからが人生だということ。彼らに言いたい。今はまだ人生じゃない」

効率よく長く続けるヨーロッパ的なタモリさん。愚直に精神性を重んじる日本的なさんまさん。2人の個性がよく出ていたメッセージでした。
  

Posted by 小林史人 at 16:00Comments(0)