2015年02月25日

誰も君の美しさには叶わない・・・



朝、起きてカーテンを開けると、雲1つない青空。さんさんと降り注ぐ太陽。こんな朝の光景を見て、「よし、今日も1日がんばるぞ!」と思う人と、「わあ、なんかやる気なくすなあ・・・」と思う人。さて、あなたはどっちですか? 私は間違いなく後者。あまりに天気が良すぎると、逆に引きます。ちなみに、生暖かい風が吹いている台風前の曇り空。ゾクゾク、ワクワクしてきて大好きです。で、今回はモチベーション(やる気)の話から。

「良い戦略、悪い戦略」
リチャード・P・ルメルト (著)  村井 章子 (翻訳) より


「率直に言って、モチベーションだけが頼りというやり方は奨められない。ビジネスの競争は力と意志だけではどうにもならないからだ。モノを言うのは洞察力や差異化を図る能力だ。私のみるところ、モチベーションだけで君の掲げる目標を達成できるとは思えない」

「がんばることは人生において大事ではあるが、「最後のひとふんばり」をひらすら要求するだけのリーダーは能がない。リーダーの仕事は、効果的にがんばれるような状況を作り出すことであり、努力する価値のある戦略を立てることである」

で、セブン&アイホールディングス会長の鈴木敏文氏の戦略がこちら・・・

世の中は変わるから、人口が減るならそこにチャンスがある。一番わかりやすいのは老齢化。歳をとると食べる量が減り、好みの味も変わってくる。すると加工技術や調理方法も変えなくてはならない。それと、主婦や若い人で免許を取らない人が増えている。年配の人も運転をしない。すると(郊外の)ショッピングセンターの需要がなくなる。その代わりに生まれてきたのが宅配サービスだ。われわれが行っているセブンミール(食事宅配サービス)は、もう10年も前にやれと言った。みんな最初はブーブー文句を言って、私の耳にまで聞こえてきた。だけどやりなさい、必ず必要になるからと言った。そして今、これが伸びている。目の前のことに合わせてはダメ。将来どうなるのかを考えなければいけない。

小売業の近い将来の終着点はオムニチャネルだ。どこにいても自分の思う商品が手に入るということ。いつでもどこでも商品の注文ができ、店舗で受け取りができるオムニチャネル戦略にも力を入れている。セブン銀行をつくった時もそうだった。銀行は土日が休みで、平日も3時までしかやっていない。すごく不便だったはず。だから24時間いつでも出し入れできれば便利だと思い、僕はやった。何も難しいこと考えているわけじゃない。

アマゾンとセブンは何が違うかネット専業業者は商品を送っているだけ。サービスや説明はない。オムニチャネルはネット+サービス。単純なネットとは違う。ネットで服を買ったが、サイズが合わなかったり、色が想像と違ったりしたら、自分で包装して送り返さなければいけない。でもセブン-イレブンに持っていけば、全部やってくれて送料も安いということが今後は実現できる。サービスが重要な時代に、ネットだけではだめだ。米国では、アマゾンからの要請でセブン-イレブンに受け取り用ロッカーを置いている。アマゾンにはそういうリアルな拠点がないということ。だからオムニチャネルがネットと同じだとか、競合するということはまったくない。

前から言っているように、セブン-イレブンの店はよく見るけれども、同業他社の店を見たことはない。僕はマーケットの変化に対応する店を作っているわけで、同業他社との競争ではない。過去にスーパーがそうした競争をやってきた。その結果、価格競争に陥っておかしくなってしまった。そういう教訓があるから、同業他社を見る必要はない。他社と比べても日販(一店あたりの1日の平均売上高)で10数万円の開きがある。それはマーケットを見つめているからで、同業他社は関係ない。

↑↑↑ にしても、羽鳥のセブンイレブンはいつ行っても混んでいます・・・ で、そもそも、モチベーション(やる気)で大事なのは、上げることではなく、一定に保つことだと思います。なぜなら、上げたものは必ず下がるから。セミナーなんかで無理に上げられた時はなおさらです。それよりも個人で商売をやっていてむずかしいのは、課題を自分で考えなければならないところ。がんばるだけなら、きっとブラック企業なみにがんばれる。でも、やるべきことを見つけるには、やはりコツが必要だと思います。そのコツが戦略だと思います。有名なマーケティングの先生が言っていました。「本当にうまくいった戦略は、アートのように美しい」と。

追伸

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Posted by 小林史人 at 20:00Comments(0)人生いろいろ